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談話会

講演者:高崎 金久 氏 (近畿大学理工学部)

時間: 2018年 6月 1日 (金) 16:30~17:30(16:00からtea)

場所: 新館3階M320談話会室

題目: “キルヒホッフはキルヒホッフ行列を考えたのか? ”

概要:

行列と木の定理(matric-tree theorem)によれば, 連結グラフの全域木の総数はグラフのラプラシアン行列の余因子の値に等しい. この定理の原型が電気回路に関するキルヒホッフの1847年の論文に見出せることから, この定理をキルヒホッフの定理を呼ぶことがある. 実際には, キルヒホッフの論文にはラプラシアン行列は登場せず, キルヒホッフはそれとは別の行列の行列式を考察しているので, そのような呼び方は不適切である. 本講演では, 同時代の他の文献の原文も紹介しながら, この定理の歴史的背景を考える.

津田塾大学関係者以外の方が聴講を希望される場合は、当日守衛所にて記帳をお願いします。
問合せ先:津田塾大学数学科・情報科学科事務室(suujiアットマークtsuda.ac.jp)