在学生の方へ
教員紹介
井上 歩 准教授 個人ホームページ
研究テーマ:適当な長さの紐をゆるく固結びした後、紐の両端を机に貼り付けます。 紐の両端を机から剥がすことなく、また紐を切ることもなく、この固結びをほどくことはできるでしょうか? 恐らくほどけないことはすぐに分かるでしょう。 ではなぜほどけないのでしょうか? このような問に端を発し、答えを与える「結び目理論」という幾何学を研究しています。
メッセージ:コミュニケーションにおける言葉の重要性は、疑う余地のないものでしょう。 しかしただ言葉を使うだけでは、真の意味での会話は成立しません。 相手は何を伝えたいのか。 自分の考えをどう伝えたらよいのか。 どのように折り合いをつけるのか。 論理的な思考を伴わなければ、会話は徒労に終わるでしょう。 数学は論理的な思考を養うのにも優れた学問です。 数学を学ぶことで、様々なことを知り、また人生を充実させる糧を得て欲しいと思います。
菊池 弘明 教授
研究テーマ:様々な自然現象を記述する微分方程式の解が存在するか? もし存在したら、どのような振る舞いをするのか?を数学的な立場から調べています。メッセージ:数学を学ぶことにより、物事を論理的に考える能力を養うことが出来ます。この能力は、社会の様々な場面において、非常に役に立つと思います。多くの人が、大学で数学を学び、論理的思考を身に着けてほしいと願っています。
久野 雄介 教授 個人ホームページ
研究テーマ:低次元位相幾何学。曲面上の曲線の交わりの様子と、その応用を調べています。メッセージ:とことん考えることは、楽しいことです。数学が好きな皆さん、数学科に進学して、紙と鉛筆、ときには計算機も使って、物事を徹底的に考え抜きましょう。その体験は生涯の自信となるはずです。私たちも、皆さんの探究のためにできる限りのお手伝いをしたいと思います。
小西 由紀子 教授
研究テーマ:数理物理学。ミラー対称性という弦理論に由来する分野の研究をしています。メッセージ:ずっと考えていた問題が解けたとき、 分からなかった定義の意味がふと理解できたとき、 そういうときが数学を学ぶ中で最もうれしい瞬間だと思います。 一緒に数学の奥深さを楽しみましょう。
内藤 由香 助教
研究テーマ:偏微分方程式を研究しています。メッセージ:「数学を学ぶことは、ひとつの言語を習得すること」という、ある数学者の言葉があります。私もまだまだ習得途中ですので、一緒に楽しみながらがんばりましょう。
中屋敷 厚 教授
研究テーマ:解を厳密に求めることの出来る方程式-可積分系-を主に研究しています。可積分系は数学や理論物理の”解ける場面での普遍的構造”として認識されつつありますがその全貌はまだまだ分かっていません。メッセージ:長期的な視野にたって物事を考えなければならない時代です。数学は数千年の歴史を持つ古い学問ですが今なお新しい発見が次々になされてもいます。そしてそれらは数千年後でも正しいのです。数学により、物が壊れて時代が代っても生き残る考え方とはどんなものかを学ぶことが出来ます。
原 隆 准教授 個人ホームページ
研究テーマ:代数学・数論幾何学。整数論の一分野である岩澤理論の研究をしています。イデアル類群/セルマー群といった〈代数の世界〉の登場人物と、〈解析の世界〉の住人であるゼータ関数が “p進世界”で劇的な邂逅を果たす、難しくも非常に魅力的な研究テーマです。メッセージ:残念ながら、数学に対して「抽象的で難しい」とか「証明ばかりでつまらない」といった悪印象を持つ人は非常に多いです。しかし、抽象的な定義や命題を少しずつ積み重ねて、思いもよらぬ美しい結果 (定理) を証明できた時のえも言われぬ達成感は、数学を研究・勉強している人だけが味わえる特権と言えるでしょう。あなたも津田塾大学の緑あふれるキャンパスで、数学をとことん楽しみましょう!
松野 一夫 教授 個人ホームページ
研究テーマ:楕円曲線(楕円ではありません)の性質を調べています。簡単な定義を持つ曲線ですが、数論的にとても面白い性質を持っています。メッセージ:楕円曲線は、実生活とも関わりある暗号の分野に利用できることがわかり、大変注目されています。このような予想外の応用の発見というのは数学ではよくあることで、数学の深さを示しているように感じます。そういった数学の奥深さ、面白さを味わってもらえたらと思います。
三上 敏夫 教授 個人ホームページ
研究テーマ:確率最適輸送理論の構築を目指しています。メッセージ:人類が、適当ではだめだという事を思い知らされている時代に、妥協を許さない数学という学問とその思考力をもった人材が求められていると思います。断固たる決意をもって研究している数学者の人間味あふれる研究に接してみると身の引きしまる思いがします。伝統ある素晴らしいキャンパスで、数学の素晴らしさを実感しましょう。