在学生の方へ
卒論・進級試験
数学科で4年次に進級するためには、3年次後期に実施される進級試験に合格しなければなりません。3年次になると、自習室で互いに教え合う姿が見られます。また、3年次の夏休みに合宿をして進級試験の準備をする学生達もいます。進級試験のための勉強がもっとも記憶に残ったという感想をよく聞きます。
進級試験に合格すると、いよいよ最終学年です。数学科では卒業のために卒業論文が課せられます。卒業論文は自分が選択した4年セミナーの担当教員の指導をうけながら、テーマごとに8名以下のグループに分かれて作成します。テーマは解析学・代数学・幾何学・確率論・その他さまざまです。1月に行う発表会は4年間の集大成になります。毎年バラエティに富んだ論文が発表されます。2018年度に提出された論文のテーマを紹介します。
- 伊藤解析入門 Brown運動から確率微分方程式へ
- 平面曲線とその曲率
- 曲面
- 第一基本形式と地図
- 合流型超幾何級数とその応用
- 超幾何微分方程式の局所解とそれを実現する積分表示
- Gaussの超幾何微分方程式の解の接続問題
- 超幾何型級数の積分表示
- パターン形成と分岐理論
- ホップ分岐
- ガウス周期について
- 結び目と曲面の不変量とその応用
- リー代数
- sl(2,C)の既約表現
- 初等整数論 </ul> </div> 4年セミナーでは、後期に入ると個々の卒論のテーマが定まります。具体的なテーマが決まると、勉強意欲がさらに高まります。特に発表前の数週間は、生き生きと発表の準備に打ち込みます。卒論発表の機会を通して、さらに4年セミナーの仲間の一体感が強まり、長く続く友人関係が生まれることも多いようです。