高校生の方へ
在学生の声
2021年度 学部2年生
津田塾大学には互いに高め合える友人たちや尊敬する先生方との素敵な出会いが沢山あります。大好きな人たちに囲まれながら大好きな数学に没頭する日々は、とても楽しくて幸せです。
大学に入学した当初は大学数学の抽象度の高さに怖気付くこともありましたが、先生方がいつも細やかに授業や質問対応をしてくださるので、安心して学習に臨むことができます。研究室に伺って興味ある分野についてのお話を頂戴したり、ふと疑問に思って証明を試みている問題について、そもそも証明できるかどうか、どのようにアプローチすれば良いかのアドバイスをいただいたりすることもありました。また、「数学を学ぶと論理的思考力が身につく」という言葉をよく耳にしますが、OG訪問の度に論理的思考力・表現力をお褒めいただき、数学を学ぶことで得られる全般的な恩恵を受けていることを実感しました。
学生生活全体を通しては、教職課程を履修しているほか、津田塾大学オフィシャルウェブマガジンplum gardenの運営や、津田塾大学英語会TESSにも所属しています。休日に友人とお出かけをしたり、お料理や数学をする趣味の時間を取ったりと、課題や予習復習と余暇の時間のバランスを大切にした充実感のある毎日です。
津田塾大学数学科では、例え学びの過程で行き詰まることがあっても、それを急かされたり、否定されたりすることはありません。共に考えてくれる友人、指南を下さる先生方がいて、数学を学ぶ環境は常に開かれています。数学科での学びに於ける「わからない、わかりたい」という豊かな感性と理解できた時の悦びを原動力に、偉大な数学者によって創造されてきた情緒と知性が織りなす数学の世界を、是非堪能していただきたいです。皆様にも、時間を忘れてしまうほどに夢中になれる数学的対象との麗しい出会いが訪れますように。一緒に胸を弾ませながら探究できる日々を心待ちにしております。
2020年度 学部3年生
学生生活では一緒に学ぶ友達にも恵まれ、充実した日々を送ることができています。自分だけでは解決できない問題を話し合ったり、タームの終わりにご飯を食べに行ったりとメリハリをつけながら生活しています。
勉強面に関しては、数学科の先生方は熱心に面倒を見てくださり、疑問に思ったことに対して丁寧に説明してくださるので学びを深められる環境だと感じています。実際、私が理解が曖昧な単元があったのですが、担当の先生が夏休みに任意参加のゼミを行って下さり、その単元の疑問点を解消することができました。また、数学科は人数が少ないので、生徒と先生との距離が近く、学科全体としてもアットホームな雰囲気があります。
数学科の学びは決して易しいものではありませんが、数学を学ぶことで培った忍耐力、論理的思考力、疑問を追求する力などは卒業後社会に出たときにも活かされると思います。私自身、就職活動でグループワークをする機会が多いのですが、論理的、客観的な視点で物事を観察し、意見を述べることができていると感じています。数学科で就職活動をすることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、数学の学びにかけた時間は必ず自身の強みになると思います。皆さんのご入学をお待ちしております。
2020年度 学部3年生
津田塾大学の数学科は、1 年次から必修科目にセミナーがあることが特徴です。事前に割り当てられた範囲を先生や他の学生に向けて説明するという形式で行われます。自分だけではなく、他の人も理解できるような発表が求められるため、数学的思考力やプレゼンテーション能力が向上していることを実感しています。2年次のセミナーでは、英語で書かれたテキストを使用します。日本語に訳し、内容を熟考していく必要があり大変ではありますが、数学が世界共通の学問であることを強く感じることができました。少人数でのセミナーなので、不明な点はその場で先生に質問したり、他の学生と一緒に考えたりしながら進めていくことが可能です。
大学の授業というと、大きな教室で多くの学生に対して先生が講義をする印象がありますが、数学科全体の人数が多くないため、セミナーだけでなく普段の授業でも気兼ねなく質問できます。学生と先生の距離が近いことは津田塾大学の1 番の魅力だと感じます。
また、数学科には「Math Union」という団体があります。夏には軽井沢のセミナーハウスに行ったり、津田塾祭で日頃の学習内容や3D プリンタで制作した作品を展示したりといった活動をしています。学部生から院生まで幅広い学生が所属しているため、学年を超えて数学の話ができることはとても楽しく、充実感が得られます。
2020年度 学部4年生
津田塾大学は自立した女性が多い大学だと感じています。それぞれが好きなことややりたいことに全力で取り組み、お互いを認め合いながら応援できる環境があるので、のびのびと過ごすことができます。その環境の中だからこそ、勉強に日々熱心に取り組み、友人と一緒に課題を乗り越えられたことがよかったと思います。数学科は小規模なため、少人数でアットホームな雰囲気が特徴的です。学生同士だけでなく先生との距離も非常に近く、いつでも質問や相談に乗ってくれます。
数学科は3年の秋に進級試験という大きな試験があります。1,2年で学んだ微分積分学と線形代数の総復習をした上で4年の専門分野のゼミに入ることになります。1,2年で学習した事は忘れている事も多く大変でしたが、ここで全てを復習しなおすことでスムーズに4年ゼミに入れると思います。私は3年の夏休みに友人と日程を合わせて勉強したことで、モチベーションを維持しながら試験勉強に励むことができました。
このように数学科は友人や先生と普段からたくさんコミュニケーションを取ることができる環境が整っています。教職を取っている人同士で模擬授業の練習をしたり、大学の理系に特化した就職活動の説明会に一緒に参加し情報共有をしたりと、学習面だけでなくその後の将来のことも真剣に考えられる友人と出逢えると思います。
2020年度 学部4年生
現在、小さなデザイン会社の代表取締役をしています。DTP・WEBデザインの制作、WEB構築・運営を中心に事業を行っています。そして4月からは東京学芸大学大学院教育学研究科 教育支援協働実践開発専攻教育AI研究プログラムに入学する予定です。私は、現役で津田塾大学入学後、3年生の夏に事情により大学を中退しました。しかし、もっと学びたいという思いは諦めきれず、子育てと仕事が落ち着いた2019年に、1年間の科目履修生を経て、3年次編入という形で復学しました。
津田塾大学は、少人数制で、教授との距離は近く、とても丁寧に教えてくれます。数学の歴史や概念、魅力的な偉人たちの考えに触れ、数学的思考を通して、着目点の切り替えの必要性、物事の捉え方、情報整理の重要性など、多くを学びます。学生たちは皆向上心に富み、優秀で会話もとても刺激的です。自分とは違う発想や目線を得ることができ、とても有益な時間となります。私が1~3年生で得た知識は、現在の仕事につながりました。特に、当時学んだC言語はWEBの知識に応用ができ、男性社会のWEB業界にスムーズに進むことができました。津田塾大学の一歩先に進んだ学びが、今の仕事の基盤となっています。再入学後の3~4年生では、未知の可能性にあふれる学生達と一緒に、新たな気持ちで数学の基礎を学び、これから自分ができることを改めて考える有意義な時間となりました。津田塾大学卒業後の新たな挑戦として、津田で学んだ「数学」「教育」 を礎に踏み出そうと思っています。
女性の社会進出は津田梅子先生たち先人の努力により、拓けてきているとは思います。しかし、まだ日本の社会において女性にかかる負担は重く、私のように学問を諦める人もいるかもしれません。津田塾大学は、そのような私を気持ちよく受け入れ、再び学ぶことの楽しさを与えてくれました。そして未来への希望を与えてくれました。梅子先生の建学の精神が脈々と流れる津田だからこそ、臆することなく学び舎に戻る事ができました。津田塾大学が醸し出す穏やかな雰囲気の中で、熱心な教授たちの教え、そして学生たちの真摯な学びへの態度は、みなさんにとって、とても素敵な有意義な時間になると思います。さらにその学びは卒業と同時に終了するのではなく、さらに未来へとあなたを導いてくれるものとなると確信しています。
2014年度 学部4年生
津田塾大学では毎日リラックスした学生生活を送ることができたと思っています。大学周辺は豊かな自然に恵まれており、歴史のあるキャンパスで穏やかな毎日を過ごせました。ただし、講義の合間にすぐ近くで学外のどこかに行くということは難しかったです。そのかわり、その時間に講義の予習復習をしたり、わからないところを友達と一緒に考えたり、先生に質問に行ったり、図書館でヒントはないか探したりと非常に有意義な時間を過ごせました。特に、数学科は少規模のためアットホームな雰囲気で、先生にも気楽に質問でき、友達や先生ととても親しくなれました。就職活動については、大学が就職対策講座を開いてくださる等サポート体制がしっかりしており、とても参考になりました。特に、どんな職業があるのか、数学を活かしていける職業がどういったものか、考え、調べるきっかけになりました。実際の就職活動は、自分が何をしたいかを考え、それを軸に動いていきました。文章力がないのでESの壁は大きかったのですが、会社の面接は落ち着いて対応でき、最終的に、第一志望の会社への就職が決まりました。
2014年度 学部4年生
私は、メキシコのメトロポリタン自治大学の数学科に1年間交換留学をしました。大学1年生のときから、大学でスペイン語を履修し、スペイン語で数学を学びたいと思ったのがきっかけでした。また、メキシコはマヤ文明があった場所で、マヤ文明は20進法を使い、当時高度に発展した天文学の土台となっていたので、メキシコの数学の歴史を学びたいとも思いました。メキシコの大学では、代数学、グラフ理論、複素解析、数学史を履修しました。もちろん講義は全てスペイン語でしたし、日本語とはあまりにも違うので言語の壁を感じることが多くありました。しかし、説明に出てくる数式は、今まで学んでいたものとあまり変わらず、すぐに理解ができました。また、その土地で暮らし、言語の裏にある文化に触れることで、言語を理解し、授業への態度も変わり、数学の授業への理解度も高められました。そして、留学中にマヤ文明の遺跡を訪れ、自分の目で見る事で、どのように20進法を使い、どのように生活に取り入れられていたのかを学ぶ事ができました。母国語以外の言語で数学の授業を受けた事により、多角的に物事を考えられるようになりました。津田塾大学に戻ってきてからも、この経験が学問だけでなく、社会生活にも生かせていると思います。